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年忘れLT宴会in新大阪(第100回IT勉強宴会@新大阪)

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 2024.12.27(金) 19:00から、新大阪の貸会議室&zoomで開催しました。案内はここ

最近の忘年会は「居酒屋グー」で行っていたのですが、今回はIT勉強宴会のスタート当時を思い出すために会議室で3時間。缶ビールで乾杯しました。そのおかげでzoom配信することも出来ましたのでこちらも良いかもしれませんね。また感想を聞かせてください。
多少高いですが、受付に人もおられて使いやすい会議室でした。13名があつまりネットは申し込みが11名、実参加は8名でした。

LTは8名。常連ばかりにお願いしましたので全員面白かったです。22時ちょうどに終わり2次会は10人で昔の白木屋さんの場所、今は目利きの銀次になった場所で1時過ぎまでワイワイやってました。

久しぶりでしたが、このフォーマットは相当良いですね。忘年会以外でもこのパターンに戻しても良いかも知れません。

<資料>



LT01■Haluの開発について

下地忠史氏

70歳現役プログラマー・・・」という記事を書いたのは3年前ですが、今でも現役でプログラミングをやっています。ローコード開発ツールの「Halu」の開発で大変うれしい事がありましたのでそれを説明します。
HaluはPythonで作っており、サーバーはLinuxで動かしています。PDFの帳票を作成するために試行錯誤していました。Excelで作ればグラフ化など簡単に出来ます。ところがLinuxサーバからPDFにすることが出来ません。Windowsサーバーなら簡単に出来るのですが。
フリーツールのLibreOfficeに「soffice」というコマンドがあることを見つけました。これだPDF化が可能になりました。発見してから1週間程度でツールが出来ました。
凄くシンプルに作れたので、拡張も簡単です。パスワード化やグラフ化なども簡単に拡張できました。久しぶりにワクワクする気分になりました。

LT02■棚からBuildroot、linux起動20秒

エルゴ 下山吉洋氏

組込み Linux システムの構築を自動化できる「Buildroot」の使い方を整理して手順書を作成しました。Raspberry PI 3で簡単に動かせますので興味があるかたは是非チャレンジしてみてください。今なら3000円程度が購入できます。もちろんZeroでも4でも5でも動きます。
IoTサーバーやKIOSK端末、ネットワークカメラなどに使えます。
ただ、Linuxのビルドにはそこそこの性能のPCでも1時間程度かかります。

LT03■Excelバケツリレーからの脱却

業務システムアドバイザー 中田 光敏

日本で受注して、海外子会社経由で海外OEM先に発注して日本に入荷する業務を、OUT-IN業務と呼んでいます。一般用語かどうかは知りません。
この業務プロセスを調べると、EXCELのバケツリレー方式で行っている事がわかりました。中心にRDBを置けばもっと効率化出来ると考えています。そのために現状調査中です。

LT04■意味論について改めて考える

株式会社テラスカイ 佐野初夫

SalesforceのIndustrialCloudが毎年複雑になっています。昔は簡単だったデータモデルが今では大変複雑で「意味論」に踏み込んだデータモデルを提要するようになりました。
情報システム学会が2024/11/30に京都で行った学会で中西昌武(なかにしまさたけ)名古屋経済大学名誉教授が意味論に関する論文発表されることを知って聞きに行きました。情報システム学会では学会参加者には論文をPDF公開してくれます。1年後には公開されます。その論文を、Google NotebookLMに入れました。
NotebookLMでは投入したテキストの範囲内で様々な質問に答えてくれます。
<情報代数とは何か具体的に教えてください>
情報代数(information algebra)とは、1962年にCODASYL委員会の言語構造部会(LSG)が提案した数学的なモデルであり、計算機に依存しないデータ処理の基礎理論を目指したものです

私見ですが、THモデルなどのDOAは情報代数が根本にあります。コッドのRDBはこれとは関係なく生まれました。概念データモデル(ERD)は情報代数から生み出すことを考えるべきです。

LT05■書籍に流されず逆に飲込んでみるには​

川辺卓也(@kawakawa)氏

自己啓発本を多く読んでいます。「自分の頭で考える読書(荒木博行著)」から読み方を考えました。この書籍では、2本の軸「問い」と「答え」の構造で読み解くことを書かれていました。

既存の問い → 既存の答え ・・・既視感(再確認するだけ)
既存の問い → 新たな答えの発見 ・・・メタ認知を変える

(例)5歳差の2人の兄弟、先に生まれたのは?
    (1) 兄 (2)弟 (3)同時
※会場ではほぼ全員が(1)でした。
兄が生まれた時は一人っ子でした。兄をロールとみなせば弟が生まれた瞬間に兄が生まれた(ロールが変わった)と言えます。つまり(3)となります。

新たな問い → 既存の答え ・・・当たり前を疑う。新しい評価軸

これらを意識して読むとワクワクが倍増します。よき読書LIFEを

LT06■LT 範囲をクラスにしてみる

さくらインターネット 後藤 秀宣

日時の範囲をプログラムで扱うときどう考えると良いかについて話します。例えばレンタカーのA,B,Cがありそれぞれ予約が入っている状態である時間範囲を検索するような場合です。

■手続き方式:CarA,B,Cと順に判定する →記述も処理も面倒
■クラス化レベル1:範囲と重なり判定
 各日時範囲をクラスを使って表現する。ロジック全体の記述はほとんど変わらず
■クラス化 レベル2 :範囲同士の演算追加
 範囲に対して足し算、引き算などのクラウスを用意する。記述は少ないがループあり
■クラス化 レベル3:演算に閉じた体系に
 ループがなくなる。演算に閉じた体系を作るとそのレイヤーでの処理はシンプルになる

LT07■創造のブートストラップ

クラウド経営管理ワークプレイス fusion_place 開発者 久保敦啓

昨年は マイケル・ポランニー 「暗黙知の次元」などからフォースの話をしました。
今年は エヴァン‧トンプソン「仏教は科学なのか」から創造はどう生まれるのかという話をします。創造のブートストラップ(靴の上端のつまみ革)と呼ぶことも出来ます。この本には<身体を通じた直観と活動>つまり行為的直観が必要と書かれています。

例えば「しゃべる」という行為はしゃべりながら考えています。考え終わってからしゃべっているわけではありません。コードを書くという行為も同じです。昔は机上デバッグという風習(?)がありましたが、今はコーディングのハードルが下がったためまずはコーディングすることで創造出来ます。

LT08■DXで業務ルール(ないし官公庁の制度)をどこまで見直すべきか

神奈川県庁 岩崎和隆

DXやるからには<業務ルールの見直しが必要>という方がおられます。反対に<業務ルールは聖域なので変えられない>という方もおられます。正しいのでしょか?
DXのためには、まず「業務ルールの目的の本質」を見極めて、それは変えてはいけません。その目的を得るための手順や要件はデジタルを活用して見直すべきでしょう。

例えば、例)あなたが国の職員で児童手当制度(業務ルール)のDXを検討することに
なったとします。目的は「子育て世帯への経済的支援」としておきます。それであれば、申請主義は目的ではないのでPUSH型給付を考える事が出来ます。

以上




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