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XEAD初心者の会:XEAD Driverインストール

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XEADのインストールに困っているという声を頂いて、急遽開催しました。

この勉強宴会の原点に戻ったような充実した会でした。木曜日で直前の募集で、阪急伊丹という誰にも土地勘のない場所にもかかわらず8名に集まってもらいました。久しぶりにビールで乾杯!から開始し、そして1時間ほど経過したとき、ようやく参加者全員のXEAD Driverが奇跡的にも無事動きました。

プロジェクターとwifiが使い放題のお店っていいですね~WIFIを使えないノートパソコンの方にはUSBで回すなどチームワークの勝利でした。

ここまで到達すればもうあとは飲み会に移行(笑) マスターが特別に用意してくれていた越乃寒梅「純米吟醸」を惜しげもなく飲み干し、マスターの奥様が大きなお鍋一杯作ってくださったおでんをまさかの完食(美味しかったですね!)。多分3杯くらいお代わりした人がいるはず(笑)

伊丹の地酒だとか冷酒だとか焼酎たとかノートPCを開いたままの飲み会、しかも8名ですから全員で話が出来るぎりぎりの大きさでした。最後までこの店で飲んで帰りましたから、スナックに1軒行くより安いです。こういうマニアックな勉強宴会の時にはまたお世話になろうと思いました。


<XEAD Driverのインストール>

 エルゴ 下山吉洋さん

資料はすべて、XEADのソースと同じくgithubに公開されています。
このblogで興味がある部分は、同じタイトルのPDFをダウンロードして見て下さい。

1.XEAD Driver インストール.pdf
SUNがOracleに買収されたために、javaの構成が少しわかりにくくなっています。また、Windows7になってからセキュリティの考え方が変わりました。それらのためXEAD Driverはインストールに失敗する人が続出しています。次の(1)~(4)で解決します。

(1)javaのインストール
Oracleの「Java SE Dvelopment kit 7」(JDK7)のサイトから、Windows x86をダウンロードしてインストールします。
インストールに成功すると、JavaDB(Derby)がインストール出来ています。ところが、XEADが想定しているJavaDBの場所とは違う場所にインストールされます。恐らく今なら次の場所。
「C:\Program Files\Java\jdk1.7.0_45\db」(バージョンにより_45は異なる)
後でこのパスが必要になります。

普通にgoogleで「javaダウンロード」と検索すると、
が出てきます。この中をいくら探してもJDK7は存在しません。これをインストールしてしまった方は、一度アンインストールして上記JDK7をインストールするか、追加でJavaDB(Dreby)をインストールするか決めてください。

(1)-2.JavaDB(Dervy)のインストール
JDK7をインストールした方はこの手順は不要ですので、(2)に移ってください。
ここのapachのサイトから「Latest Official Releases」をダウンロードします。
http://db.apache.org/derby/derby_downloads.html
zipを解凍して、次の場所に置けばbatをファイル修正しなくてもDriverは動きます。
「C:\Program Files\Sun\JavaDB」

(2)XEAD Driverのダウンロードとインストール

(3)XEAD DriverのStartDatabase.bat修正
「C:\Program Files\Xead\Driver\StartDatabase.bat」を開き、JavaDBのインストールパスを必要なら修正します。
rem path="C:\Program Files\Sun\JavaDB\bin";%PATH%
path="C:\Program Files\Java\jdk1.7.0_45\db\bin";%PATH%

(4)DBの開始へ権限付与★重要
スタートメニューから「XEAD Driver」→「DBの開始」を右クリックし、プロパティから「詳細設定」ボタンをクリックします。
「管理者として実行」をチェックしてOKを押します。

2.その他情報
資料の最後に参考資料として、2つのリンクがあります
「JavaDBのテーブルをPostgreSQLに移行する手順」
「XEAD Drvier の使い方(参照・親子・派生関係)」
どちらも細かくて難しいですが、一部の方には参考になると思います。


<三要素分析法とデータモデリングの入り口>

 セールスフォース・ドットコム 佐野初夫

皆さんがWIFIの準備などをしている間、15分ほどで渡辺さんの三要素分析法の立ち位置についてお話させていただきました。

1.いわゆるER図の世界的流れ
http://itref.fc2web.com/technology/entity_relationship_diagram.html
Perter Chen がER図の元祖といわれています
・記法として一番有名なのはIDEF1Xですので覚えたほうがよい
・ジェームズ・マーティンのIE記法に三要素分析法は影響を受けてます

2.日本的なDOAのモデリング手法
http://www.doaplus.com/html/doc/doa_text03_20050714.pdf
THモデル。椿・穂高というお二人が作られた手法。上記PerterChenと同じ学会で発表したので同時発生と言えます。
T字形ER手法。いまは進化してTMとなり「DOAじゃない」と宣言されてます。

この日本的なDOAの2手法と世界的標準のIDEF1Xの表記の読み替えハンドブックがあります。表記といいながらも実態分析まで踏み込んで読み替えていますので、データモデリングの良い教科書として利用することも出来ます。
http://www.doaplus.com/html/doc/bun01_20071203_Handbook.pdf

 ・三要素分析法。「データモデル」は「業務モデル」「機能モデル」と同時並行して作るものという考え方。それぞれ少しずつ修正しながら作りこんでいくためにWORDなどでバラバラに書くと関連の整合性を取るのが大変。そのために作られたのがXEAD Modelerです。

3.三要素分析法

XEAD Modeler、XEAD Driverはよくも悪くも三要素分析法で設計した結果を記述するものです。そのため実際に使うためには三要素分析法を知ったほうが使いやすいです。

・業務モデルの特徴
いわゆる業務フローの詳細版ですが、「こういう条件になるとこうしなさい」というアクションツリーという形式で整理するのが特徴です。
・機能モデルの特徴
いわゆる画面・帳票のことです。これを同時に設計するというのは奇異に思われるかも知れませんが、他の方法でも実際にはどういう読み方をするのかは意識しながら設計します。T字形ERなら「アクセスパス」と呼んでいます。「どう使われるかもわからないでデータモデルを設計することは出来ない」というのは王様は裸って叫ぶのと近いかも知れません。
・データモデル
1:Nの関係について、参照関係と親子関係を明確に分けて管理されるのは他の手法との大きな違いです。(余談ですが、セールスフォースは明確に分けています。実装を意識すると分けざるを得ないのかも知れません)

あと、渡辺さんが公開されている、実際に業務で利用可能な仕様(ConceptWare)を読むときはぜひサブシステムを意識して見て下さい。テーブルはサブシステムに属しています。XEAD Modelerでデータモデルを表示させてグレーになっているテーブルは他のサブシステムのものです。CRUDを考えるときに、他のサブシステムに属するテーブルはRは出来ますが、CUDは許していません。

たとえば、CONCEPTWARE/販売管理をModelerで開くと、在庫残高データ管理の中に、倉庫在庫テーブルを持っています。受注・出荷データ管理や、発注・入荷データ管理から倉庫在庫テーブルを更新しないのは不思議だと思いませんか?ぜひ確かめて見て下さい。
なお、このCONCEPTWARE/販売管理の一部分をTH法で描いた資料があります。私は三要素分析法の方がわかりやすいですが、TH法に慣れておられる方は参考にしてください。
http://www.doaplus.com/html/doc/bun03_20071029_TH.pdf

<所感>

あまり勉強会勉強会した回ではありませんでしたが、質問されて答えたものなどを総合して書きました。実際には佐野が先にお話したのですが、今回の開催趣旨から考えて下山さんの話を先にしました。
佐野のリンク先は「プログラマの思索」のblogを参考にさせていただきました。ありがとうございました。
http://forza.cocolog-nifty.com/blog/2011/01/post-f6b6.html



以上

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