ブログをアップするのがこれだけ遅れたのは初めてです。サラリーマンが月曜にやるのは出来るだけ避けようと思いました。m(__)m
さて、流石に渡辺さんの集客力はすごくて有料で借りた大きな部屋が満員でした。スタッフ含めて40名近い人数でした。お越しいただいた皆様、本当にありがとうございました。
2次会は、初めての場所「ガソリンスタンド居酒屋 堺筋本町給油所」で20名でした。
レギュラー(クリアアサヒ)飲み放題で1500円でした。ハイオク(ドライ)は別料金。軽油(チューハイ)も飲めました(笑) 30cmほどもある大きなピザが500円。どの料理も美味しかったですね。もう一度行きたいです。
<今回の勉強宴会資料>
1.佐野初夫の資料
http://www.onas.asia/home/benkyoenkai/doc/IT-Benkyoenkai_2014-07-28_sano.pdf
※渡辺さんはXEAD Modelerで説明されましたので資料はありません
<生産管理システムオーバービュー>
株式会社セールスフォース・ドットコム 佐野初夫
1.生産管理について
今日は受注生産管理システムのお話です。最近の若い方はおそらく生産管理システムの用語をご存じないと思いますので、我々がどういう事を考えてシステム化してきたかをお話します。勉強するきっかけになって欲しいと思います。バブルがはじけてからはこういう話をするコンサルタントも少なくなりました。
受注生産に徹すれば利益はついてくるという書籍を参考図書に挙げましたので読んでいただいたことを前提にお話しします。
【生産モデルの一般分類】
混流生産(トヨタ)、断続生産(タクト生産)、見越生産/受注生産 etc
【製造業の一般的分類】
ディスクリート型(組立型) ←→ プロセス型
【CODP(Customer Order Decapling Point)分類】
DTO/ETO/MTO/ATO/CTO/MTS
デルはBTO(Build To Order)と呼びますが、一般用語はATOだそうです。
【生産管理システムの変遷(グローバル)】
MRP → MRPⅡ → APS
【生産管理システムの変遷(日本)】
製番管理 → 追番管理 → セル生産方式(デジタル屋台) → JIT
2001年に「ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か」の日本語訳が出ました。そこには従来の工程ごとの生産性を考えるのではなくスループット会計、つまり会社として売り上げを最大化することを全員考えるなど多くの提言を行っています。TOCもその一つです。ネック工程の生産性を最大化することを最優先する考え方です。
【TOC(制約条件理論)】
ドラム・バッファー・ロープとは?
※資料を見てください
<【「受注生産」のためのシステム開発ライブ>
有限会社ディービーコンセプト 渡辺幸三さん
1.CONCEPTWARE生産管理システム
ある製造業の方から、CONCEPTWARE生産管理が難しすぎると言われました。一般の組立中小企業ではあそこまでの管理は不要だという事です。つまり多くのメーカーは在庫管理もいらない、もしかすると工程管理すらいらない。部品表(BOM)もいらない。
では、何がいるのか?
受注生産としての仕様をきっちり管理したい。手書きでは間違いもあれば読めないこともある。作ってから間違っているという事態を避けたいだけだという事でした。
2.CONCEPTWARE受注生産システム
そういう意見を聞いて、SIMPLEにしました。このシンプルなところから必要な機能は各社が自分で追加する。そう考えて作っています。
ロット管理をやめました。私は製薬会社の生産管理の経験があるため、ロットでのトレース管理は必須だと思っていましたが、そうではありませんでした。一年に1度か2度、何かあった時にトレース出来ればよいだけだそうです。そのため適用欄にどの材料ロットを使ったかなどをメモとして記入します。
品目マスター。このシステムの心臓部です。受注生産品だけでなく一般品もあると考えました。資材もここに登録されます。
受注生産品マスター。品目ではなく独自の概念で仕様を表します。ここで登録されている範囲の仕様で受注生産を行います。受注生産ですから在庫は持ちません。2つの構成で仕様を表します。
(1) 受注生産品仕様構成
Aタイプなら、長さ・幅・色はどの範囲で許すかを定義します。バリデーション(妥当性確認)項目だけでなく、導出項目も定義出来ます。それぞれ、式を登録することが出来ます。この件については、渡辺さんのブログに詳しく書かれていますのでご覧ください。
(2) 受注生産品標準材料
Aタイプなら、この材料がこの程度必要というマスタです。ただ、「受注生産品仕様構成」は何度も参照され続けますが、これは注文に最初コピーした後は自由に変更出来るようになっています。調整区分として「客から支給される」「製番で発注する」なども指定できます。
業務プロセスとしては、注文を登録した後、その内容を印刷してお客様に確認してから生産を開始するというイメージになります。
3.実装デモンストレーション
XEAD Modelerの「一般仕入」をXEAD Editorに取り込み、詳細設計要素を少し加えると画面が立ち上がり業務レコードを登録するというデモ。
4.参加者の所感etc
・鋼板メーカーでは幅は決まっていて長さだけを指定して切って納品します
・色について、「大日本印刷の何番」という登録が必要です
・式の登録については昔はEVALを使っていましたが危険なので最近は式言語を使います
(JavaScriptも出来る範囲が大きいので危険だと思われます)
・このモデルはコンテキスト(前提条件)が必要ではないでしょうか
・検査証を一緒に納品する業界があります。標準材料に入れれば対応出来ると思います
<所感>
今回は、「従来の生産管理を分かっている人には面白い」という内容になってしまいました。
まだ完成していないシステムのコンセプトの説明でしたので、詳細を説明するよりは大きな概念の説明でした。受注生産の仕様をメタ情報として定義するという仕掛けです。通常設計情報はCADなどの情報を含めてPDM( Product Data Management)というシステムで管理します。その情報の中から「完成品を定義する最低限の仕様」を定義するというシステムです。こんなシステムは私も聞いたことがありませんでしたので興味深かったです。
若い人が多く来ていただいたのでもう少しゆっくり説明した方が良かったかも知れませんが、私が理解することに集中してしまいましたので、その余裕はありませんでした。このメタ定義でどの範囲まで定義出来ているのかは私には把握出来ませんでした。
完成した時には再度詳細を説明してもらおうと思います。ぜひお越しくださいね。
以上
さて、流石に渡辺さんの集客力はすごくて有料で借りた大きな部屋が満員でした。スタッフ含めて40名近い人数でした。お越しいただいた皆様、本当にありがとうございました。
2次会は、初めての場所「ガソリンスタンド居酒屋 堺筋本町給油所」で20名でした。
レギュラー(クリアアサヒ)飲み放題で1500円でした。ハイオク(ドライ)は別料金。軽油(チューハイ)も飲めました(笑) 30cmほどもある大きなピザが500円。どの料理も美味しかったですね。もう一度行きたいです。
<今回の勉強宴会資料>
1.佐野初夫の資料
http://www.onas.asia/home/benkyoenkai/doc/IT-Benkyoenkai_2014-07-28_sano.pdf
※渡辺さんはXEAD Modelerで説明されましたので資料はありません
<生産管理システムオーバービュー>
株式会社セールスフォース・ドットコム 佐野初夫
1.生産管理について
今日は受注生産管理システムのお話です。最近の若い方はおそらく生産管理システムの用語をご存じないと思いますので、我々がどういう事を考えてシステム化してきたかをお話します。勉強するきっかけになって欲しいと思います。バブルがはじけてからはこういう話をするコンサルタントも少なくなりました。
受注生産に徹すれば利益はついてくるという書籍を参考図書に挙げましたので読んでいただいたことを前提にお話しします。
【生産モデルの一般分類】
混流生産(トヨタ)、断続生産(タクト生産)、見越生産/受注生産 etc
【製造業の一般的分類】
ディスクリート型(組立型) ←→ プロセス型
【CODP(Customer Order Decapling Point)分類】
DTO/ETO/MTO/ATO/CTO/MTS
デルはBTO(Build To Order)と呼びますが、一般用語はATOだそうです。
【生産管理システムの変遷(グローバル)】
MRP → MRPⅡ → APS
【生産管理システムの変遷(日本)】
製番管理 → 追番管理 → セル生産方式(デジタル屋台) → JIT
2001年に「ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か」の日本語訳が出ました。そこには従来の工程ごとの生産性を考えるのではなくスループット会計、つまり会社として売り上げを最大化することを全員考えるなど多くの提言を行っています。TOCもその一つです。ネック工程の生産性を最大化することを最優先する考え方です。
【TOC(制約条件理論)】
ドラム・バッファー・ロープとは?
※資料を見てください
<【「受注生産」のためのシステム開発ライブ>
有限会社ディービーコンセプト 渡辺幸三さん
1.CONCEPTWARE生産管理システム
ある製造業の方から、CONCEPTWARE生産管理が難しすぎると言われました。一般の組立中小企業ではあそこまでの管理は不要だという事です。つまり多くのメーカーは在庫管理もいらない、もしかすると工程管理すらいらない。部品表(BOM)もいらない。
では、何がいるのか?
受注生産としての仕様をきっちり管理したい。手書きでは間違いもあれば読めないこともある。作ってから間違っているという事態を避けたいだけだという事でした。
2.CONCEPTWARE受注生産システム
そういう意見を聞いて、SIMPLEにしました。このシンプルなところから必要な機能は各社が自分で追加する。そう考えて作っています。
ロット管理をやめました。私は製薬会社の生産管理の経験があるため、ロットでのトレース管理は必須だと思っていましたが、そうではありませんでした。一年に1度か2度、何かあった時にトレース出来ればよいだけだそうです。そのため適用欄にどの材料ロットを使ったかなどをメモとして記入します。
品目マスター。このシステムの心臓部です。受注生産品だけでなく一般品もあると考えました。資材もここに登録されます。
受注生産品マスター。品目ではなく独自の概念で仕様を表します。ここで登録されている範囲の仕様で受注生産を行います。受注生産ですから在庫は持ちません。2つの構成で仕様を表します。
(1) 受注生産品仕様構成
Aタイプなら、長さ・幅・色はどの範囲で許すかを定義します。バリデーション(妥当性確認)項目だけでなく、導出項目も定義出来ます。それぞれ、式を登録することが出来ます。この件については、渡辺さんのブログに詳しく書かれていますのでご覧ください。
(2) 受注生産品標準材料
Aタイプなら、この材料がこの程度必要というマスタです。ただ、「受注生産品仕様構成」は何度も参照され続けますが、これは注文に最初コピーした後は自由に変更出来るようになっています。調整区分として「客から支給される」「製番で発注する」なども指定できます。
業務プロセスとしては、注文を登録した後、その内容を印刷してお客様に確認してから生産を開始するというイメージになります。
3.実装デモンストレーション
XEAD Modelerの「一般仕入」をXEAD Editorに取り込み、詳細設計要素を少し加えると画面が立ち上がり業務レコードを登録するというデモ。
4.参加者の所感etc
・鋼板メーカーでは幅は決まっていて長さだけを指定して切って納品します
・色について、「大日本印刷の何番」という登録が必要です
・式の登録については昔はEVALを使っていましたが危険なので最近は式言語を使います
(JavaScriptも出来る範囲が大きいので危険だと思われます)
・このモデルはコンテキスト(前提条件)が必要ではないでしょうか
・検査証を一緒に納品する業界があります。標準材料に入れれば対応出来ると思います
<所感>
今回は、「従来の生産管理を分かっている人には面白い」という内容になってしまいました。
まだ完成していないシステムのコンセプトの説明でしたので、詳細を説明するよりは大きな概念の説明でした。受注生産の仕様をメタ情報として定義するという仕掛けです。通常設計情報はCADなどの情報を含めてPDM( Product Data Management)というシステムで管理します。その情報の中から「完成品を定義する最低限の仕様」を定義するというシステムです。こんなシステムは私も聞いたことがありませんでしたので興味深かったです。
若い人が多く来ていただいたのでもう少しゆっくり説明した方が良かったかも知れませんが、私が理解することに集中してしまいましたので、その余裕はありませんでした。このメタ定義でどの範囲まで定義出来ているのかは私には把握出来ませんでした。
完成した時には再度詳細を説明してもらおうと思います。ぜひお越しくださいね。
以上